Qualcommが「Snapdragon 8 Gen 3」発表。CPUのパフォーマンスは30%向上、電力効率が20%改善。GPUのパフォーマンスは25%向上、電力効率は25%改善
Qualcommが「Snapdragon 8 Gen 3」を2023年10月25日(水)に発表しました。
ASUS、Honor、iQOO、MEIZU、NIO、Nubia、OnePlus、OPPO、realme、Redmi、RedMagic、ソニー、vivo、Xiaomi、ZTEなどのスマホに搭載されるとのこと。
搭載端末は、今後数週間で発売されるということです。
Qualcommが「Snapdragon 8 Gen 3」発表。CPUのパフォーマンスは30%向上。GPUのパフォーマンスは25%向上し、電力効率は25%改善
Snapdragon 8 Gen 3。パフォーマンスが30%向上、電力効率が20%向上
Snapdragon 8 Gen 3で、Kryo CPUはSnapdragon 8 Gen 2からパフォーマンスが30%向上、電力効率が20%向上しているとのこと。
Kryo CPUは、Primeコア×1(最大3.3 GHz)+パフォーマンスコア×5(最大3.2GHz)+高効率コア×2(最大2.3GHz)のオクタコア構成となっています。
Adreno GPUはグラフィックスレンダリングが25%高速になり、GPUの電力効率が25%改善されているそうです。
これらが本当に数値として改善されているとしたら、さらにバッテリー持ちが良くなりそうですよね。期待したいところです。
そして、Snapdragon 8 Gen 3は、生成AIに注力して設計されたハイエンドプロセッサということです。
最大100億のパラメーターを持つ生成AIモデルをサポートするAIエンジンを搭載しているそうです。
Qualcomm Spectra
カメラで使用するイメージシグナルプロセッサ(ISP)のQualcomm Spectraでは、AIによって写真や動画をリアルタイムで生成可能です。
AIによって、暗所でも鮮明な動画を撮影できる「ナイトビジョン」もサポートしています。
最大12レイヤーでリアルタイムのセマンティックセグメンテーションに対応しています。動画撮影で不要な被写体を削除する「Video Object Eraser」や、撮影した写真を拡張する「Photo Expansion」も利用できるそうです。
Snapdragon Elite Gaming
「Unreal Engine 5.2」をサポートしたこで、ハードウェアアクセラレーションレイトレーシング機能が40%を向上しているとのこと。
最大8Kの外部ディスプレイまでアップスケーリングできるそうです。
ディスプレイのリフレッシュレートは最大240Hzに対応し、240FPSをサポートしています。
Snapdragon X75 5Gモデム。Wi-Fi7、Bluetooth5.4
Snapdragon X75 5Gモデムは下り最大10Gbps、上り最大3.5Gbpsとのこと。
Wi-Fi 7をサポートし、ピーク速度は5.8Gbpsとのこと。
Bluetooth 5.4もサポートしています。
バッテリー持ちの改善に期待
パフォーマンスの向上も結構期待できそうですが、電力効率が20%向上ということなので、バッテリー持ちの改善にも期待したいですね。
Snapdragon 8 Gen2搭載のスマホも電力効率が改善されていて、バッテリー持ちが改善されていました。
Snapdragon 8 Gen 2発表。AI強化、35%高速。40%優れた電力効率を実現
Snapdragon 8 Gen3が、さらに高速になって、バッテリー持ちが良くなるとしたら、うれしいところです。
例年通りであれば、日本では、搭載されたスマホの登場は、まだ先というか2024年夏モデルからかと思いますが、今から楽しみです。